2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧

卒業式などにおける国歌国旗問題

卒業式などにおける国歌斉唱・国旗掲揚の問題にはもともと争点が2つある。 ひとつは、判決文にある以下のくだり。 ・・・原告ら教職員は,「教育をつかさどる者」として,生徒に対して,一般的に言って,国旗掲揚,国歌斉唱に関する指導を行う義務を負うも…

遠くの何とかより...

午後いっぱい発注先(子会社なんだけど)の人と打合せをすることになっていた。 けっこう重要な打合せだ。 午後会議室に行くと、その人は現れず、伝令がやって来て「社長に呼ばれて行っちゃいました」と言う。 「へっ?」 社長に呼ばれて、はいいんですけど…

5. クラシック

そんな日々の中で、ぼくたちが息抜きのように通った店、それが「クラシック」だ。 JR中野駅を北口に出て、サンモールを抜け、ブロードウェイにはいる直前のわき道を左に折れると、その店はある。 ずいぶんくたびれた感じのドアを押すと、店内はいきなり真っ…

4. 麻雀とAKIRAと哲学書

その部屋でぼくたちはいつも麻雀をやっていた。 面子は奴の大学の同級生や奴と同じ下宿の住人だったりした。 しかし、そういつも面子が揃うわけもないので、やがてぼくたちは二人麻雀のルールを確立する。一定数の牌を最初に取りよけてしまうのだ。 これでい…

3. さかさまの二段ベッド

大学にはいって、ぼくたちは生まれ育った地方都市から東京に出てきた。 どこでどう道を誤ったか奴はやがて演劇をはじめ、それとともになんだか急速に哲学的になっていった。 ある日奴の部屋に行ってみると、二段ベッドが置いてある。 捨ててあったのを拾って…

2. 出会い

大学時代。 ぼくらは同じ中野区の、歩いて20分くらいのところに住んでいた。 授業に行かない日の昼間(それはつまり毎日ということだが)や飲み会のない日の夜(こちらは逆に滅多にない)など、ぼくらはしょっちゅうつるんでいた。 東中野から大久保通りを歩…

1. 自室にて

午後10時。部屋のドアを誰かが叩く。 開けると、薄暗い廊下に奴が立っている。 「土産、持って来たぜ」 紙袋を差し出しながら、ぼそっと言う。 「はいれよ」 心地よい静寂を破られた腹いせに、少しだけ無愛想にぼくはそう言うと、さっさと元の位置に腰をおろ…