2010-01-01から1年間の記事一覧

使いやすいデイパックを求めて

仕事の技術からはすこしハズレるが、通勤グッズについて語ろう。 最近は通勤にデイパックを使っている。 以前はいわゆるビジネスバッグを使っていたのだが、疲れてくると帰り道などバッグを肩に引っ掛けて持っていることが多い。どうせ肩にかけるのなら最初…

"冷たい校舎の時は止まる"再読

辻村深月の短編集「ロードムービー」が新書版で出た。 ロードムービー (講談社ノベルス)作者: 辻村深月出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/09/07メディア: 新書 クリック: 13回この商品を含むブログ (14件) を見る この作品は、デビュー作「冷たい校舎の時…

個客代理人9--もう広告もプロモーションもいらない?

■個客代理人 たとえば、クルマを買うときぼくたちは新車ディーラーに行く。中古車でよければ中古車ディーラーに行くし、修理や整備が必要なら修理工場に持っていく。一時的にクルマが必要になればレンタカーを借りる。 それぞれの業態がみな(空港に入ってい…

名前探しの放課後

名前探しの放課後(上) (講談社文庫)作者: 辻村深月出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/09/15メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 17回この商品を含むブログ (38件) を見る 名前探しの放課後(下) (講談社文庫)作者: 辻村深月出版社/メーカー: 講談社発売日: …

個客代理人8--もう広告もプロモーションもいらない?

■所有価値から使用価値へ カーシェアに節約の道 維持管理コストを軽く 会員同士が自動車を共有して自家用車のように使うカーシェアリング。節約志向が続く中で、低コストに着目した利用者が増えている。低燃費車の購入を促すエコカー補助金制度の終了もあり…

個客代理人7--もう広告もプロモーションもいらない?

■空の旅とリーン思考 たとえば、とウォーマックとジョーンズは言う。 休暇を海外で過ごすため、ぼくたちは2時間も前に空港に行き、チェックインカウンターに並ぶ。手荷物検査と身体チェックでゲートを何度もくぐり直しさせられ、出国審査で足止めを食い、搭…

個客代理人6--もう広告もプロモーションもいらない?

■リーン・エンタープライズ 「リーンエンタープライズ」とは何か。 ウォーマックとジョーンズは、その核心を(価値の定義、価値の小川、流れ、プル、完全性という)5つの原則に整理している。詳細は原典をあたっていただきたいが、そのポイントを大胆に要約…

個客代理人5--もう広告もプロモーションもいらない?

■リーン思考の誕生 1980年代の後半、米国のナショナルプロジェクトで世界の自動車産業を研究したジェームズ・ウォーマックとダニエル・ジョーンズは、トヨタの工場の生産性の高さに着目した。彼らの研究はやがて「リーン(=贅肉を削ぎとった、ムダのない)…

個客代理人4--もう広告もプロモーションもいらない?

■プロモーションはなぜ必要なのか いずれの例でも、問われているのは「プロモーション」の意義だ。 そもそもぼくたちは何故プロモーションを必要としているのだろうか。 一般に、プロモーションの目的は「周知促進」と「需要喚起」だ。市場投入時にいかに商…

個客代理人3--もう広告もプロモーションもいらない?

■行列とコンビニ弁当 行列は、「客を待たせる」だけでなく、欠品の原因にもなりやすい。 およそ製造業と流通業にとって、ビジネスとは需要と供給の間に生じる不均衡との闘いと言っても過言ではない。需要の不確実性とどう闘い、それをどれだけ最小化できるか…

個客代理人2--もう広告もプロモーションもいらない?

■行列のできるバーガーショップ マックで行列と言えば、2008年暮れのクォーターパウンダー発売の際に、大阪でサクラを使って行列を演出したという事件があった(マクドナルドはこのとき自身が持つ一日当たり店舗売上の最高記録を更新したのだった)。 ネット…

個客代理人--もう広告もプロモーションもいらない?

■序章 2009年夏のある日。マックのドアを開けたらすごいことになっていた。 「マックでDS」企画の第一弾で、「まぼろしのポケモン」がマックの店舗でダウンロードできるというキャンペーンが、その週末からはじまっていたのだ。 家の近所のマックでかつて…