2007-01-01から1年間の記事一覧

反・人権・宣言3

「個人の創造力」ということはもう十分すぎるくらい語られてきた。むしろ「社会の創造力」ということが、そろそろ語られていい頃だ。 「社会の創造力」の典型は映画やオーケストラだろう。 そこには監督や指揮者といった全体をまとめる立場の人はいるものの…

反・人権・宣言2

人権は一般に「人間が生まれながらにして有している権利」と解釈される。 しかし、この概念にはさまざまな観点から疑問符がつく。 まず、人権の概念はホッブズのいう「自然権」に由来している。 自然権とは、原初の「万人による闘争」状態の中で個々人が好き…

反・人権・宣言1

よく「創造性のある人間を育てなければ」という言説を聞く。 しかし、これは次のように読み替えられるべきだ。 「創造性のある社会を育てなければ」と。 ミシェル・フーコーは「人間はやがて波打ち際の砂のように消え去るであろう」と言った。 そこで言及さ…

広報おおっ

「広報おおつ」 広告を募集 【京都新聞 2007/05/29 朝刊】 大津市は、市の広報誌「広報おおつ」に、企業などの広告を有料で掲載することを決め、募集を始める。 広告は、裏表紙の下部に掲載する。 広報「おおっ」かと思った^^; また思い切った名前の広報…

マウンド上での会話

久しぶりに西武ドームあらためグッドウィルドームで野球観戦。 2位ロッテと3位西武のゴールデンウィーク決戦は超満員だった。 途中、西武のピッチャーがまったくストライクが入らなくなった時があった。3者連続四球で、ノーアウト満塁。たまりかねてキャッチ…

毎朝駅に向かう途中の風景

ここを通る度、新婚旅行で行ったケアンズを思い出す。ただそれだけなんですけど^^;

不二家事件と権力の相貌

前のエントリーで悪戦苦闘(笑)しているうちに、不二家事件があった。 まったくひどい事件には違いないのだが、ここは不二家事件をめぐってどんな権力が働いているのかについて考えてみたい。 朝のテレビで、不二家事件の関係者(?)にインタビューしてい…

学ばれない教訓

もう昨年の暮れの話になるが、ある日の「ニュース23」の特集テーマは「学ばれない教訓」だった。 いじめが元で娘が自殺してしまった父親のその後の活動を追いながら、いじめによる自殺が相次ぐ現在を告発しようというのがその趣旨だった。 問題意識に満ちた…

同窓会と格差社会

中学の同窓会があった話はもう書いた。 実を言うと、それは中学の閉校記念の同窓会だったのだ。 田舎の過疎地の話ではない。地方都市とは言え市の中心部、下町の話だ。 住宅の郊外化は地方都市でもどんどん進んでいるようで、母校の中学も近年はすっかり生徒…

帰省して

中学の同窓会があって、久しぶりに四国に帰省した。 妻子とともに実家近くの駅まで行き、母親に出て来てもらってお茶をした。 翌日の同窓会に出席するぼくは、そのまま九州の妻の実家に向かう妻子を駅で見送り、母親と二人で実家に戻った。 家に帰ると、親父…