日常の風景

時間を失くした交差点

昼休み。信号待ちの交差点。 見るともなしに立ち並ぶ建築群を見上げながら、ぼくはふと考える。 今は会社の昼休みで、ぼくは用件を済ませるために銀行に行き、その帰り道でこうして信号を待っている。 それらの事象をひとつながりの文脈に織り上げているのは…

広報おおっ

「広報おおつ」 広告を募集 【京都新聞 2007/05/29 朝刊】 大津市は、市の広報誌「広報おおつ」に、企業などの広告を有料で掲載することを決め、募集を始める。 広告は、裏表紙の下部に掲載する。 広報「おおっ」かと思った^^; また思い切った名前の広報…

マウンド上での会話

久しぶりに西武ドームあらためグッドウィルドームで野球観戦。 2位ロッテと3位西武のゴールデンウィーク決戦は超満員だった。 途中、西武のピッチャーがまったくストライクが入らなくなった時があった。3者連続四球で、ノーアウト満塁。たまりかねてキャッチ…

毎朝駅に向かう途中の風景

ここを通る度、新婚旅行で行ったケアンズを思い出す。ただそれだけなんですけど^^;

郵便屋さんのいる風景

東野圭吾は、どこにでもいる平凡な人を描くのがうまい、という話をちょっと前に書いた。 彼の小説を読んでいると、フツーの人が何だかやたらと魅力的に見えてくるのだ。 そこには、村上勉(佐藤さとるなど童話作家の挿し絵をよく描いている)の絵にも通じる…

遠くの何とかより...

午後いっぱい発注先(子会社なんだけど)の人と打合せをすることになっていた。 けっこう重要な打合せだ。 午後会議室に行くと、その人は現れず、伝令がやって来て「社長に呼ばれて行っちゃいました」と言う。 「へっ?」 社長に呼ばれて、はいいんですけど…

花火

西武園に行った。 プールで泳いだ後、時間をつぶして20時からはじまる花火を見た。 雨が降ってきた。 西武園の照明が、雨に煙っていた。 ぼくたちは、濡れないように木陰に入って、枝と枝の隙間から花火を見上げた。

プライベートな風景

日曜日のショッピングセンター。 ジャズのリズムとフルートの音色。 人々が、 思い思いのかっこうで思い思いの思いに 思いを馳せる。 プライベートな時間を風が吹き渡る。

夜空とタバコの煙

大学に入って最初に住んだアパートには洗濯機がなかったから(二番目も三番目もなかったが^^;)、週末は歩いて5分くらいのコインランドリーに通った。 戻ってまた来るのも面倒なので、洗濯が終わるまでの時間は煙草を吸いながらつぶした。 住んでいたのは津…

不安な車内放送

事故があったらしい。 地下鉄の車内放送がしゃべっている。 「途中で行き先が変わるかも知れません」 おいおい(笑)。途中で行き先が変わっちゃ困るだろう。 目的地があって乗ってるんだから、とりあえずはそっち方面へ連れて行ってくれなきゃ。 全然明後日…

幼稚園への見送り

下の子が幼稚園に入ったばかりの頃に書いた文章がある。 まだ少し早かったのか、幼稚園の門のところには先生も誰もいない。 奴は「じゃあな」といっちょまえに言い放つと、ずんずん中に入っていく。 体操服と上履きのはいった大きな手提げ袋を引きずらないよ…

なごり雪と子どもの寝顔

夢うつつに「なごり雪」を聞いていた。 高校から大学にかけてフォークギターを弾いていたので、ご多分に漏れず「なごり雪」もよく歌った歌だった。 目が覚めると、ラジオはもう別の曲に変わっていた。もぞもぞと布団から抜け出し、セーターを来て立ち上がる…

大人は祝日を喜ばない

大人になると祝日がうれしくない。いや、いったん休みに入ってしまえば、家で家族とのんびりできるのはうれしいし、このままずっと休んでいたいとも思うのだが、忙しい時など仕事のやりくりがエライたいへんな場合があるのだ。 特に、こう年も押し迫ってきた…

コーヒーのある風景

会社にあるコーヒーの自動販売機が、非常に頭にくる。 好きなコーヒーのボタンを押して、ミルクや砂糖の量を調整すると、まず紙コップが落ちてきて、次にコーヒーとミルクと砂糖が適切な量だけ注がれるというしくみなのだが、しばしばこの期待は鮮やかに裏切…

これも文化?

奇妙な光景。 退任して子会社の社長に降った専務が、私の上司の経営企画担当執行役員のところに立ち寄っていった。 何やらふたりで腰をかがめて謙遜しあっている。 「あーどうもいつもお世話になっとります」と元専務の子会社社長。 「何をおっしゃいますか…