第4コーナーを廻った


この2年取り組んでいた会社の基幹システムがいよいよ4月から動きはじめる。


過去何年にも渡っていろんな人が取り組みながら、いろんな事情でその都度頓挫してきた難事業?だった。
その度毎に部分的には関与しながらも、中心にいないために歯がゆい思いで眺めていた。


いい加減に何とかしなきゃならんだろうと手を上げたのが、2年半前。別部門への異動内示を蹴っ飛ばし、「他にできる人がいるんですか」とまで言い放って自分のプロジェクトにした。


カギはプロジェクトマネジメントだと、当初から思っていた。
経理にも財務にも疎いので、チンプンカンプンな領域は多々ある(経理・財務がわからないと、基幹システムの構築という仕事はかなり辛い)。
それでも、カギがプロジェクトマネジメントなら、ぼくにも勝負できる部分はあると思った。


というか、そここそがこのプロジェクトの成否を決めるのであって、そこにぼくの出番があると思ったのだ。


予算は○億、納期は2年。
どちらも決して楽なハードルではなかった。しかし、どちらも自分で決めたハードルだったから、誰かに文句を言う筋合いはない。




そして、いよいよ今週から説明会行脚がはじまる。1日2〜3回公演が2週間続く。今週も来週も後半は名古屋・大阪へ2泊3日の巡業公演だ。
以前からいろんな社内説明会を担当してきたので、そういうドサまわりは慣れているのだが、いよいよ総仕上げだなぁという感慨はある。


最初の大言壮語にも関わらず、完璧なプロジェクトマネジメントをやってこれた訳ではない。2年もずっとひとつのプロジェクトを担当していると、中だるみの時期が必ずある。
あの時期をもっと気合い入れてやっていればもっとスムーズに進行できた、と思うところも少なからずある。


それでもとにかくここまでやってきたというところだ。
いや実を言うと、レースはまだ第4コーナーを曲がったに過ぎない。説明会がはじまった今も、システム開発は最後の詰めをやっているところだ。しかも、4月以降も追加開発が必要なことがすでに見えている。


4月1日に本当にシステムは動くのか。第4コーナーをぼくらは曲がりきれるのか。
説明会行脚の傍ら、まだまだ予断を許さない日々が続く。