不安な車内放送


事故があったらしい。


地下鉄の車内放送がしゃべっている。
「途中で行き先が変わるかも知れません」


おいおい(笑)。途中で行き先が変わっちゃ困るだろう。
目的地があって乗ってるんだから、とりあえずはそっち方面へ連れて行ってくれなきゃ。
全然明後日の方向へ行っちゃったら、どうやって帰ってくればいいんだよ。


もちろん明後日の方へは行かない。線路は一本なのだから、せいぜい終点まで行くか行かないの違いだ。


しかし、一瞬人を不安にさせるアナウンスではある。
でも、何て言えばいいんだろうね。


「途中で止まるかも知れません」(笑)。


それも不安になるな。
駅と駅の間で止まっちゃったら、真っ暗な地下の世界でどうやって生きて行ったらいいんだ。トボトボと真っ暗な線路を歩いていくうちに、後ろから来た電車に轢かれちゃったりするんだろうか。何だかだんだん暗くなってくる。
じゃあ、これはどうだ。


「途中でどうなるかわかりません」


ダメだ、そんなアナウンスしちゃ(笑)。


お後がよろしいようで。