音楽

満員電車を満たす旋律

車窓の外を流れていく風景を眺めながら、音楽を聴いている。 イヤホンから旋律が流れはじめると、人でいっぱいの車内に風が吹きはじめる。 耐えられないほどだった喉の渇きが急速に消えていく。 音楽がぼくたちを捉えるのは、そこに「生」のエッセンスが詰め…

なごり雪と子どもの寝顔

夢うつつに「なごり雪」を聞いていた。 高校から大学にかけてフォークギターを弾いていたので、ご多分に漏れず「なごり雪」もよく歌った歌だった。 目が覚めると、ラジオはもう別の曲に変わっていた。もぞもぞと布団から抜け出し、セーターを来て立ち上がる…

論理と共感と反戦歌

オフコースのもっと前には、さだまさしを聴いていた頃があった(笑)。 小田和正の話で思い出したのだが、去年の大晦日、紅白でひさしぶりにさだまさしの姿を見た。 けっこうおっさんになったなぁと(自分のことを棚に上げて)思ったのだが、その時彼が歌っ…

続・オフコースの時代

つくづく音楽とは儚いものだと思う。 通り過ぎてしまえば、後には何も残らない。それで世界を変えられるわけでもない。 最近三谷幸喜のエッセイを立て続けに4冊読んだのだが、音楽のそういう性質はコメディに似ているかもしれない。 終わってしまえば後には…

オフコースの時代

一昨日、NHKで小田和正の特集をやっていた。 あの高い声は相変わらずと聞こえるが、彼ももう58だそうだ。声も楽に出しているわけではなく、いつ出なくなるかという不安との闘いだという。 オフコースを聞いていた時代があった。もう20年以上も前のことだ。 …