2006-01-01から1年間の記事一覧

携帯買い替え顛末記

携帯のジョグダイヤルがおかしくなった。 ちょっと前に上司の携帯のジョグダイヤルがやはりおかしくなったことがあった。その時は他人事のように笑っていたのだが、自分の番になってみるとこれが笑い事ではない。 ジョグダイヤルが壊れると何もできないのだ…

民主主義とは

民主主義とは一種の運動のようなものだ。 それは絶えず民主主義であろうとすることによって民主主義たり得る、そういうものだと思う。 それは理想の楽園ではない。そこに到達すればすべてが解決するような場所ではないし、そこに行くための処方箋があらかじ…

東野圭吾

この頃ブログの更新がずいぶん間延びしている。 実は、東野圭吾の小説にはまっているのだ。 もともとぼくのブログ執筆はすべて電車の中なので、本を読んでいるとブログが書けないし、ブログを書いていると本が読めない。寝てるとどちらもできない。 なかなか…

「こむ」の隠れ家

「編集室を作ろう!」。 それを言ったのは多分、いつも斬新でちょっと突飛なアイデアを出してくるFだった。 1990年、「こむ」10号のアイデア会議の最中の話だ。 FとSとぼくの3人はその足で高田馬場の不動産屋さんに向かう。 即決。地下鉄早稲田駅から夏目坂…

「こむ」創刊秘話

大学2年の夏。 東京ではじと〜っと肌にまつわりついてくる暑さが、瀬戸内海沿岸のこの町では直接に肌を焼くように迫ってくる。 夏休みで帰省中のぼくは、FやTと県庁通りをぶらぶら歩いている。Tが言う。 「例の話、どうなんだよ」 「え?」 「ほら、この間の…

行動を評価するということ

「成果」を出す主体が個人からチームへと移りつつある中で、会社における評価が難しくなりつつある。 評価の対象はあいかわらず個人であるのに(ボーナスや昇格の査定のことを考えるとこの点は今後も変わらないだろう)、成果の主体はチームであるという訳だ…

夜空とタバコの煙

大学に入って最初に住んだアパートには洗濯機がなかったから(二番目も三番目もなかったが^^;)、週末は歩いて5分くらいのコインランドリーに通った。 戻ってまた来るのも面倒なので、洗濯が終わるまでの時間は煙草を吸いながらつぶした。 住んでいたのは津…

消えてゆく個人と評価

「個人」というものがやがて消滅していく運命にあるとしたら、いわゆる「評価」という奴はどう変わっていくのだろう。 評価は企業でも学校でも行われているが、その対象は基本的に「個人」であると考えられる。 「個人」は、評価を与えられることによってま…

本と個人主義

毎度同じような話で恐縮だが、本というものも決して最小単位とは言えない。 ぼくたちは「本」を問題にし、「著者」を問題にする。 だが、実際にはキーワードやセンテンスによって本は別の本とつながっているし、何よりも本は外の世界とつながっている。 表紙…

牢獄の壁を破るには

「自分という牢獄」という話を以前に書いた。 人はみな「自分」という牢獄に住み、そこから出ようとして出られず苦しむのだと。 しかし、その牢獄もまた「構造」にすぎないのだと考えてみれば、そびえ立つ壁も堅固なものではなくなってくる。 自分という牢獄…

満員電車を満たす旋律

車窓の外を流れていく風景を眺めながら、音楽を聴いている。 イヤホンから旋律が流れはじめると、人でいっぱいの車内に風が吹きはじめる。 耐えられないほどだった喉の渇きが急速に消えていく。 音楽がぼくたちを捉えるのは、そこに「生」のエッセンスが詰め…

システムのせいにするな

■手の届かないシステムという発想 今日もどこかで、誰かと誰かの間で問題が起こる。 そんな時、ぼくたちは目の前にいる当の相手と話し合わず、問題をシステムに委ねようとすることがある。 これはシステムの問題だ。システムに問題があるからこんなトラブル…

制度とは正義とは

いささか乱暴だが、制度と正義には似たところがある。 どちらをめぐる議論も、「絶対」をめぐる議論であるという点において。 そして、どちらも「絶対はない」という事実をなかなか受け入れない点において。 現代思想とトヨタ生産方式が、まったく異なるアプ…

通知表の価値とは

あるサイトで、学校の通知表とその存在価値、評価の客観性をめぐる議論があった。 そこでも書いたことだが、重要な論点を含んでいるので、ここに再掲する。 評価をめぐる言説においていつも気になるのは、視点をあまりにも「個」にフォーカスしすぎてはいな…

肯定の思想

「新選組!」で、堺雅人扮する山南敬助が坂本竜馬に向かってこう言うシーンがある。 思想が世の中を変えるのではありません。人と人とのつながりが世の中を変えるのです。 理想に燃える人は、とかくその理想でもって世界を変える、変えられると考える。 「終…

ソーシャルブックマーク

ソーシャルブックマーク・サービスとは、ウェブのブックマークをウェブで管理するサービスだ。世界的にはdel.icio.us、日本でははてなブックマークが有名どころだ。 ところで、かつてブラウザのお気に入りを使っていた時には、ブックマークはサイト単位でつ…

不安な車内放送

事故があったらしい。 地下鉄の車内放送がしゃべっている。 「途中で行き先が変わるかも知れません」 おいおい(笑)。途中で行き先が変わっちゃ困るだろう。 目的地があって乗ってるんだから、とりあえずはそっち方面へ連れて行ってくれなきゃ。 全然明後日…

ローカルとバーチャルの融合

マスコミの流す情報を信頼してはいけないという論陣を、ついこの間まである場所で張っていたのだが、海の向こうではそんなこととっくに当たり前になっていたようだ。 Newsweekの最近の号によると(これも結局はマスコミ情報なのだが^^;)、あるシンクタンク…

プレゼンは座ってやるな

コンピュータプレゼンが主流になってから、座ってプレゼンする人が増えた。 パソコンを操作しながらしゃべるので、必然的に座ってやることになるのだ。 だが、これはあまりいい結果につながらない。 座ってやると声が小さくなる。おまけに話者が表面に立たな…

プレゼンの時は電気を消さない

パワーポイントでプレゼンをやるときには、画面をくっきり見せるために電気を消すことが多い。 しかし、これは愚の骨頂だ。プレゼンにおいては電気を消してはいけない。 暗くすると、まず3分の1くらいの人が寝てしまう。 もっとまずいのは、一人一人がスクリ…

自分という牢獄

茂木健一郎によれば、「文学とはため息の芸術である」と言う(「クオリア降臨」より)。芝居やドラマも同じなのだろう。「新選組!」を観ていると、そんな気になる。 たとえば新選組の初代局長芹沢鴨。 多くの新選組ものでは酒好き女好きで無法者の巨漢とし…

幼稚園への見送り

下の子が幼稚園に入ったばかりの頃に書いた文章がある。 まだ少し早かったのか、幼稚園の門のところには先生も誰もいない。 奴は「じゃあな」といっちょまえに言い放つと、ずんずん中に入っていく。 体操服と上履きのはいった大きな手提げ袋を引きずらないよ…

新選組!にはまる

相変わらず「新選組!」をレンタルビデオで見ている。DVD1巻あたり45分のドラマが4本も入っているので、なかなか進まない。毎日見られる訳ではないし、貸し出されていることも多い。 やっと第4巻15話が終わったところだ。おかげでまだまだ楽しめる(笑)。 …

第4コーナーを廻った

この2年取り組んでいた会社の基幹システムがいよいよ4月から動きはじめる。 過去何年にも渡っていろんな人が取り組みながら、いろんな事情でその都度頓挫してきた難事業?だった。 その度毎に部分的には関与しながらも、中心にいないために歯がゆい思いで眺…

なごり雪と子どもの寝顔

夢うつつに「なごり雪」を聞いていた。 高校から大学にかけてフォークギターを弾いていたので、ご多分に漏れず「なごり雪」もよく歌った歌だった。 目が覚めると、ラジオはもう別の曲に変わっていた。もぞもぞと布団から抜け出し、セーターを来て立ち上がる…

ぼくの手帳術

ちょっと前に手帳ミックスの話を書いた。その後の活用も含めて実際の使い方をまとめて紹介しよう。 ○ダイアリー クオバディスのABP1。打合せのメモはこいつに書き込むことにしている。 1日1ページのダイアリーになっているので、その日のページに書き込んで…

クオリア降臨

茂木健一郎「クオリア降臨」の一節、 世界の歴史を振り返ってみれば、そこに現れるのは数限りない悲惨であり、不運であり、断腸である。…(中略)およそこの世に生を受けた人間には、世界のありさまを直視しようという姿勢がある限り、もののあはれを感ずる…

モノづくりへのこだわり

「はてな」のブログでこんな話をするのも何だが(笑)、はてなの近藤社長の本が出た。このところ近藤社長の話を本やウェブで読むことが多いのだが、彼の話のいいところは読む者を元気にしてくれるところだ。 ぼくの場合、(前にも書いたように)元気になると…

民主化、平和、人権…

キーワードと言えば、「人権」もひとつの「キーワード」だ。 人権と言えば左翼が好む言葉だが、人権という概念をどう受けとめるかについてはあまり省みられたことがない。 どんな議論をしていても、人権と言われた瞬間に勝負はついてしまうから、省みられる…

キーワード思考の危うさ

遅ればせながら「新選組!」をビデオで見ている。 時代がら「攘夷」という単語が頻出する。 当時「攘夷」は一種の流行思想で、猫も杓子も尊皇攘夷だったとか。坂本龍馬も近藤勇も最初はみんな攘夷の志士としてスタートした。 「幕府が腰抜だから、異人の奴ら…